2011年｜2010年
2010年 9月 ～ 2010年11月
*** 里山と雑木林 季節の移ろい ***
９月・１０月、１１月の里山や雑木林を彩る光景を追ってみました。*** 霜 月 ***
例年よりは一週間から十日遅れの季節の移ろい、西武球場裏手の雑木林に、小さな溜池があります。
訪れる人も少なく、風の穏やかな暖かな谷戸の奥では、
鏡の表面のように雑木林の影を落としていました。
2010年11月29日 菩提樹池にて
*** 晩秋の丘陵 ***
ドングリが落ちる音を、聞いたことがありますか落葉が散る音を、聞いたことがありますか。
雑木林内を飛ぶ鳥の羽音を聞いたことがありますか。
雑木林を通り抜ける風の音を聞いたことがありますか。
忘れかけている自然の中で、一時を過ごしてみませんか！！
2010年11月末 西武球場北側のユネスコホームランドから撮影
*** 丘陵の秋 ***
安定したお天気に狭山湖の水面は、波風も立たず鏡の表面のようです。給水塔が湖面に映りこみ、対照の姿を見せました。
2010年11月10日 狭山湖堰堤にて撮影
*** 落ち葉の季節 ***
雑木林は落ち葉の季節を向かえ、林床も小道も絨毯の上を歩いているようです。まだ、落葉してから時間が経っていないのか、落葉を踏みしめる感触はまだありません。
コナラやクヌギの落葉はこれから、落葉を踏みしめる音もザクザクとした音に変わるでしょう
2010年 11月下旬 トトロの森3号地周辺にて撮影
*** 神 無 月 ***
狭山湖の北斜面には、観光葡萄園が点在します。秋から冬に向うこの時期、鳥達へのお裾分けでしょうか？
取り残したのではなく、葡萄園の人のやさしさの現れでしょう。
2010年10月27日 三ヶ島の丘陵にて撮影
*** 雑木林の秋はキノコいろいろ ***
立ち枯れのエゴノキ、イヌシデ、株立ちの山桜、倒木のスギなど雑木林のキノコ達は生産者（樹木や植物）でも消費者（動物や鳥）でなく
還元者として有機物を分解する森の清掃担当者です。
2010年 10月 トトロの森1号地位周辺の雑木林にて撮影
*** 長 月 ***
狭山湖の堤防の下、田圃の畦道に彼岸花が咲きました。例年、9月の中旬には咲いているのですが、今年の夏は
異常な暑さと水不足のせいか、10日以上遅い開花でした。
2010年 9月26日 狭山湖堤防下の畦道にて撮影
*** センニンソウ ***
手入れのされた雑木林、林縁にセンニンソウが花を付けました。下草を刈り、常緑樹を間伐し、樹齢50年のコナラを
伐採し、日当たりが良くなったせいでしょうか。
2010年 9月17日 下山口の雑木林にて撮影
*** 蝶 ***
カシの枝先に鮮やかな青紫色の羽をしたムラサキシジミが舞っています。モルフォ蝶は羽の麟粉が太陽光の青色を反射するため、
メタリックに光輝きますが、ムラサキシジミの羽も同様なのでしょう。
畦道のニラの花では、ヒメアカタテハが蜜を吸っていました。
日本の秋、時代と共にコスモスはピンクや白色から橙黄色に
変わり、秋景色も少しずつ変わり始めているようです。
ツマグロヒョウモンの雄（写真左）と雌（写真右）が舞っていました。
畦道のニラの花にアゲハチョウが蜜を吸い、湿地の水辺では水の補給に。
2010年 9月18日 狭山湖堤防下 堀内天満天神社から清照時への小道にて撮影
*** 実りの秋 ***
高く澄んだ青い空、空気はすっかり夏から秋へ入れ替わり、山から里へ降りてきたアカトンボが秋の到来を知らせます。
券雲を背景に黄金色に実った稲穂、間もなく刈入れの時を迎えます。
2010年9月18日 狭山湖堤防下 田圃の畦道にて撮影
*** キノコ 三種 ***
立ち枯れのコナラの根元に大きな株のキノコは、ブナハリタケ？でしょうか。台風崩れの低気圧がもたらした大雨の翌日大きな傘を拡げました。
草地に大きな石のように見えるのはオニフスベです。
30cmを越える大きさ、周辺の枯葉の大きさと比べてください。
真っ白な饅頭のよう、育つと表皮は割れ茶褐色の地肌が現れます。
株立ちの山桜、切られた一本の根元にキノコが生えました。
キノコの名前は？ 図鑑で調べても良くわかりません。
クリの実はイガを割って顔を出し、イチジクも熟し、収穫時期を知らせます。
2010年9月24日 トトロの森7号地および北野の谷戸周辺にて撮影
