
2012年 3月 ~ 2012年 5月
*** 皐 月 ***
** 麦 の 秋 **
♪ 卯の花の匂う 垣根に ホトトギス 早も来鳴きて...
比良の丘では、桐の花が咲き、桑の実は熟し、ウツギやノイバラも花を付けました。
夏鳥のカッコウの甲高い鳴声が木霊しています. この冬の寒さに花の開花も遅れ、
麦の収穫も10日程遅れているそうです
2012年5月27日 荻原の麦畑から狭山丘陵を望む
** 小 満 **
** 初夏の雑木林 **
初夏の日差しを浴び、新緑の若葉と清楚な白い花のコントラスト、枝一杯に
下向きに花を付けるエゴノキ、秋に実った果実はヤマガラの好物です
2012年5月中旬 丘陵の雑木林にて
秋に捲いた麦の刈入れを迎える頃です
** 初夏の風景 : 草原の花と虫達 **
燕の姿が見られなくなったと言われますが、丘陵の田圃の上空では「燕返し」さながらに餌を求め飛ぶ姿が見られます

2012年5月中旬 菩提樹田圃にて
多くの昆虫が蜜を求め、草原に咲いた花に集まっています








2012年5月中旬 アルペンロード ピアノ広場周辺にて
** 深 緑 **
初夏を迎えた雑木林、淡いパステルカラーや銀鼠色に輝いていた新芽も緑一色に、
芽吹きから若葉そして深緑へと、菩提樹池は日毎変わる雑木林を映し出しています。
2012年5月13日 新緑を映す菩提樹池にて
** 立 夏 **
♪夏も近づく八十八夜、野にも山にも若葉が茂る...
立春から数えて88日目、“八十八夜の別れ霜”とも言われ、農作業の大切な節目、この冬の
厳しい寒さにもめげず、丘陵の茶畑では一芯二葉の茶葉が出揃い、茶摘みの季節を迎えました。
2012年5月5日 トトロの森7号地および11号地を望む茶畑にて
** ウワミズザクラとトトロの森 **
ヤマザクラが散り、その後の雑木林を飾るウワミズザクラ、房状に白い花を咲かせるウワミズザクラとトトロの森の景色を!
** ** **
ウワミズザクラは、昔この材の上面に溝を彫り亀甲を焼いて吉凶の占いに使ったウワミゾザクラ(上溝桜)が転化して生まれた名前である。
高さが15mに達する落葉高木:樹木〔春夏編〕山と渓谷社より

2012年4月30日 ウワミズザクラ
GWの前半、1号地には大勢の家族連れが訪れ、開花したウワミズザクラの下、
案内板に描かれたトトロを見つけ、幼児が「トトロー」と叫んでいました。

2012年4月30日 トトロの森1号地にて
1号地とは僅かな距離の3号地、此処のウワミズサクラの開花は
遅れていましたが、GW中盤の大雨の中、開花を迎えたようです

2012年5月4日 トトロの森3号地にて
GWを前に、訪れる人も少ない当地では、ウワミズサクラが満開を迎えていました。

2012年4月28日 トトロの森6号地にて
*** 卯 月 ***
** 五月晴れの空に泳ぐ鯉幟 **
丘陵の雑木林は新緑の季節を迎え、淡いパステルカラーの色彩に彩られています
爽やかな初夏の風を受け、外幟は五月晴れの青空をバックに元気よく泳いでいます
何時迄も残したい里の風物詩です
2012年4月24日 北野の全徳寺周辺にて
** 穀 雨 **
暦の通り下り坂の予報、この時期に降る雨は畑に捲いた種や麦に潤いを与え、芽吹きの季節を迎えた雑木林を濡らし、時には花散らしの雨となることもあるようです。
** 芽吹きの菩提樹池へ **
芽吹きから若葉へと変わり始めた雑木林、里山の景色を求め、田んぼと溜池のある静かな丘陵の散策コースを歩いてみました。トトロのふるさと
「狭山丘陵見て歩き」(幹書房発行)のコース14を参考にしてください。
賑やかなヤマアカガエルの合唱に迎えられた菩提樹田圃、冬も水を
貼った水田には多くの生物が育ち、昔懐かしい景観が保存されています

田圃ではダイサギが餌を求め、近くの桑畑では幹の上でキジが
「ケーン」と鳴き、縄張を主張する光景にも出会えるかもしれません


水面に浮かぶ山桜の花弁、ザリガニに穴を開けられた畦道、1980年代
から続く市民グループの手で、田植に向け補修する姿が見られました

湿地には小川の流れとヨシにハンノキの小さな林が見られ、
間もなく、ウワミズサクラの房状の白い花が見られるでしょう

コゲラが木を叩く音やウグイスの鳴き声の聞こえ、整備された
小道の右岸には、溜池から流れ出す小川に若葉の緑が染まります

崖淵のコナラの木々は横に育ち、水を求める様に幹は下がり、
湿地に散った山桜の花びらが絵模様を描いています

湿地を右に、緩やかな昇りの小道の脇に、間伐され玉切りされた
コナラが積まれ、その先に小さな水面が望めるようになりました

埼玉県と所沢市により保全され整備されたこの一帯、菩提樹田圃の水源
である菩提樹池は訪れる人も少なく、都会の喧騒を忘れる癒しの場です

池の反対側に回ってみると、ゴルフ場から流れ込む一筋の小川越に緑の
草地と若葉の雑木林、秋には黄葉が池に写り込む静かな丘陵の景勝地です

2012年4月17日 菩提樹田んぼから菩提樹池へ
** 芽吹き **
遅れていた桜も、開花から満開まで5日程、咲き誇っていた丘陵の山桜は満開から
2日で散り葉桜となりました。それに代わり、丘陵の雑木林では芽吹きが始まり、
この季節に存在感を示す山桜と若葉のコントラストの彩は一見の価値ありです。
湿地の田圃では田起こしの作業が行われていました。
2012年4月15日 西久保湿地にて
** 狭山丘陵の桜 **
開花が遅れながらも、満開までは5日と慌ただしい今年の桜、東西11k・南北4kの狭山丘陵の桜を追ってみました。
満開の桜に三ヶ島の八幡神社にて

比良の丘は花盛り、金仙寺の桜も負けずに

訪れる人も少ない山際観音堂の桜

六道山北周遊道路の桜と新緑の景観

標高190mの六道山は山桜の名所

2012年4月15日 狭山丘陵にて
多摩湖橋から眺める桜と富士の遠望

2012年4月12日 多摩湖橋から
** 芽吹き **
4月に入っても日々の温度差は20度以上と春と冬のせめぎ合いです。
満開の桜の下、入学式を終えた新一年生と家族の記念写真を撮る光景が見受けられます。
丘陵は間もなく芽吹きの季節、水辺の木々は冬枯れの姿から若葉へと衣替えです。
2012年4月7日 狭山丘陵の水辺にて
** 清 明 **
雑木林の梢越に望めた青空、その梢がザワザワし始め、芽吹きの季節です。草木は花開き、野鳥の鳴声が活発になり、自然界は新たな活動を始める時です。
** 花祭り **
4月8日は花祭り、少し早いのですが狭山不動尊ではお釈迦さまの誕生日を
祝う花祭りの準備が始まりました。花御堂内のお釈迦様に甘茶をそそぎ、
訪問者にも甘茶のお接待です。
2012年4月1日 狭山不動尊にて
野山北・六道山公園の斜面林ではカタクリの群落がみられます。
3月下旬、カタクリが咲き始める頃ですが、寒さのせいか開花が遅れていました。
この数日南風が入り気温が20度近くに昇り、カタクリが見頃になりました。
2012年4月2日 野山北・六道山公園にて
林床にやわらかな陽が射し込み、春の妖精カタクリが目を覚ましました。
冬枯れから芽吹きの季節に替わる前、春の陽射しを求めシュンランも開花しました
。
2012年3月28日 狭山丘陵にて
*** 弥 生 ***
** 誕生 オタマジャクシ **
2月9日菩提樹田圃では厳しい冷え込みに凍死?したヤマアカガエルを見つけ、
北野の谷戸では27日に今年最初のヤマアカガエルの卵塊を見ました。
やわらかな陽射しに、スポット2の水辺で3月19日に見つけた
卵塊からは
オタマジャクシが孵化し始めていました。
2012年3月28日 狭山丘陵 スッポット2の水辺にて
** 日光白根から武尊まで **
陽射しはあるものの冷たい寒気に気温は8.5度。北の空は北風に掃かれ、
日光白根山から尾瀬方面の山、武尊山まで雪を被った北関東の山並みが眺望出来ました。
春霞等で北関東の山々の姿が見られるのも難しくなる季節です。
2012年3月19日 狭山丘陵 標高120mの長者峰にて
** 春 分 **
日の出は5時45分、日の入は17時53分、冬至から徐々に夜が短くなり
昼夜の長さがほぼ同じになる春分の日、これからは夏至に向かって
昼が長くなってゆきます。実際には3月17日に昼間の長さが2分長く
なりました。 「暑さ、寒さも彼岸まで」、
本格的な春の陽射しが待ち遠しい時です。
遅れていた白梅が各地でようやく咲き始めました。市街地の高層ビルを
背に狭山湖に向かう里山の道でも、紅梅は満開となり白梅も5分咲きです。

2012年3月19日 長者峰周辺にて
三ヶ島の枝垂れ梅、昨年は2月25日満開でしたが、今年はまだ
5分咲き、満開になるには一週間以上暖かな陽射しが欲しいようです。

2012年3月19日 三ヶ島の丘陵にて
雑木林では、ウグイスカグラが咲き始め、シュンランもまもなく開花するでしょう。


水辺ではフキノトウが顔を出し、草地ではオオイヌフグリの青色の花が目に付きます。


日当たりのよい平地では、ホトケノザ、ヒメオドリコソウが春の到来を告げています。


2012年3月19日 狭山丘陵にて
丘陵の茶畑では、朝晩の冷え込みに伸び出した葉が茶色く変色しています。5月の茶摘みに向け、
もう一度、チャノ木を台刈りし新芽の収穫に備えるようですが、この冬の寒さは平年以上の様です。

2012年3月19日 長者峰周辺にて
** 大震災から一周年 **
死者・行方不明者あわせて19000人を超えた東日本大震災、あれから一年、今日は慰霊の一日。 狭山丘陵の一角にある狭山不動尊にても2時46分に合わせ関係者により梵鐘が突かれた。お参りに 訪れた夫妻と私の3人も手を合わせ、梵鐘を突かせて戴き犠牲者の霊に祈りを捧げた。 山口観音の梵鐘の音と併せ静かに丘陵に溶け込んでいった。

2012年3月11日 狭山不動尊にて
** 光の春 **
♪春になれば しがこもとけて...しがらみから流れ落ち川面に出来た
波紋に柔らかな日差しが射し、川底の落葉に光の影を写し出していました
2012年3月1日 狭山丘陵 小さな流れにて
*** 啓 蟄 ***
2月29日未明から降り出した大雪は、冬から春への別れ雪、暖かな日差しに恵まれ冬籠りの虫たちが目を覚ます頃。冬から早春の花の少ない時期、ロウ
バイやサンシュウ、フクジュソウ等の黄色から、白梅やコブシ、ハクモクレ
ン等の白色の花へのバトンタッチは厳しい寒さで滞り、白梅は殆ど開花せず
3月中旬頃まで待たされそう。
啓蟄とは名ばかり、冬なのか春なのか虫たちも戸惑う気温に、三ヶ島の
枝垂れ梅の開花は半月以上遅れ、長者峰の里にピンクに染まる一角が、
雛祭りも過ぎましたが桃の花ではなく7分咲きの紅梅でした
2012年3月4日 長者峰周辺にて
春の日差しに覆われ、雪景色のゴルフ場のコースには、幾何学模様に
描かれたカートの軌跡、その向うに球春を待つ西武球場のドームが望める
2012年3月1日 丘陵のゴルフ場にて
閏日の大雪に覆れた狭山丘陵、保全された湿地は、乾燥化防止の
ヨシ刈りや自然観察調査活動に利用される木道も雪化粧、
春の訪れで緑の湿地に変わるのもまもなくである
2012年3月1日 早稲田大学のB地区湿地にて
早朝の気温は-2度、丘陵の水辺は薄く氷が張る中、谷戸の田圃では
ヤマアカガエルの卵塊が見られるようになりました。しかし、2月9日、
菩提樹の田圃ではきまぐれな春の到来に間違えたのか、
一歩早く地上に出てきたカエルが凍死していました。
2012年2月27日 北野の谷戸にて